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スリランカのコロンボマラソンに出てみよう<その1>

スリランカコロンボラソンに参加したのだが、なかなか日本の大会ではできないような刺激的な体験ができたので、今後参加される方のためにレビューを記しておきたい。

 

きっかけ

スリランカで走ると話をすると、なぜスリランカなのかというのをよく聞かれる。もともと学校の授業の中で地理が大好きだったのだが、スリランカというのは内戦が続いている国として認識していた。内戦が終結したことで少しずつ興味が出て、READYFORというクラウドファンディングを通じてスリランカの支援に参加したりもしていた。ただ、自分が行くということはあまり想像していなかった。
このところ海外マラソンにハマりつつあるのだが、春先にふと10月の3連休を利用して参加できるマラソン大会はないかと見ていた時、見つけてしまったのだ。調べて見るとエアアジアを使えばそこまでフライトも高くないと分かり、ほぼ即決だった。

エントリー

この大会の特徴はとにかく情報が不足しているということに尽きる。まず、エントリーが何度フォームに入力しても受け付けられなかった。仕方ないので問い合わせのメールを送ると、エントリーに必要な情報を教えてくれと返信が来た。そこに返信すると、あっさりエントリーを受け付けてくれた。この時点で送られてきたのは、健康診断書のPDFフォームだけである。支払いすらなしだ。結局最後までこれ以上の情報が送られてくることはなかった。
レギュレーションは勿論、給水などの情報も皆無。受け付けに関しては前日9:00〜16:00にMinistry of Sportsで行うとのみ書かれていた。コースもgoogle mapを画像化したものだけ。ほぼ情報がないまま現地入りすることとなった。

前日受付

ネタバラシをすると、コロンボラソンはとても試練が多い大会である。前日受付も例外ではない。まずMinistry of Sportsの住所が分からない。一応googleで調べて出てきたMinistry of Sportsの住所に行ってみると、「ここではない、あっちだ」と指示された。ランナーっぽい人も何人かいたのでついていくと、それっぽいテントが見えてきた。場所はマクドナルドとロイヤル・カレッジ・コロンボの間くらいの駐車場だった。

 

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健康診断書も準備しているし、さっさと終わらせて観光だなどと考えていたが、甘くはなかった。受け付けの奥にメディカルチェックのテントがあり、そこに向かうようにと指示をされたが、私は事前に送られたPDFの健康診断書に記入したものを持ってきている。それをスタッフに説明すると、これは駄目だ、ここで受けなさいと。いや、事務局から送られてきたものにちゃんと記載したのにそれが駄目とはどういうことだと抗議するも、勿論受け入れられず。結局メディカルチェックのテントで血圧、心拍、身長、体重、心電図、問診と受けさせられた。しかし身長体重は靴を履いて、リュックを背負って測ったのでほぼ意味なし。問診も聴診器を使うわけでもなく、ただ質問に答えるだけ。でもこの問診のドクターが2人(途中から1人増員)しかおらず、ここで大渋滞。勿論並んでいても順番待ちの秩序はない。

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ようやくドクターのサイン入りの問診票を得て、支払いカウンターへ。この大会は支払いも当日なのだ。フルは8500ルピー(約6000円)だが、カードも使えた。なおスリランカ人は500ルピーのため、1/17だ。なんという外国人差別!レシートと健康診断書を持って、ようやくゼッケン受け取りへ。ここでもスタッフから「このドクターのサインは本物か?」と。もう怒りを通り越して笑いたくなった。受け取ったゼッケンは化繊の布切れ2枚。チップはない。これもこの大会の特徴だ。Tシャツのサイズも聞かれるがこの時点ではもらえない。
私がラッキーだったのは、受付でJICAの方と一緒になったことだ。彼らに給食がないこと、帰りは自力で帰らねばならないという情報を貰えた。自分でもスタッフに荷物預かりについて聞いてみたが、種目別に荷物預かりの車があると聞けたのは大きかった。スタート地点もJICAの方と確認し、前日にしてようやく情報が揃った。結局受付に2時間もとられてしまった。

天気

なおメディカルチェックの写真を見て分かる通り、受付の日は雨が降っていた。調べてみると、10月のコロンボは月間降水量がおよそ360mmもある。

スリランカの気候と天気 | 地球の歩き方

この日は1日で100mm降ったと言われても驚かないレベルで土砂降りが続いた。気温は東京の夏ほど高くはないが、湿度がかなりあった。

いざスタートへ

当日の朝起きてみると雨は降っていなかった。予報は悪かったので期待していなかったが安心した。同じ宿に泊まったインドバンガロールのエンジニアと一緒にスタート地点へ向かった。今回私が泊まった宿はこちら。

受付もスタートも近く、何より宿のオーナーがとても親切なので強くおすすめしたい宿だ。食事はないが、徒歩5分の位置に24時間営業のガソリンスタンド隣接の食料品店がある。余談だがそこから少し先にはとても評価の高いスリランカ料理のレストランもある。

スタート地点はBMICHの「近く」としか情報がなかったが、幸い私はすぐに見つけられた。私がおすすめの宿とスタート、受付、周辺施設の位置関係を以下に記した。あくまでも2018年大会の情報であり、この大会の運営レベルを考えると、今後も同じとは考えない方が良いかもしれない。

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