iker's blog

気ままに更新

オスロトリプルはおすろしい<その2:フルマラソン>

その1はこちら

iker.hatenablog.com

 戦略

オスロラソン2018の各種目のスタート時間は以下の通り。

フル:9:25~9:35

ハーフ:13:30~14:00

10km:16:15~16:35

各種目ともウェーブは5分毎で、トリプルのランナーはどこのウェーブからスタートしても良い。ネットタイムが有効タイムとなる。もちろんフルは第1ウェーブからスタートすることとなるが、その場合ハーフの最終ウェーブのスタートは、フルのスタートから4時間35分後である。そしてハーフの最終ウェーブでスタートした場合、10kmの最終ウェーブまでの時間は2時間35分である。ある程度力を使ってでも早くゴールして休むか、休憩時間が短くてもレースで脚を使わないようにするのか、この辺の選択も難しいところだ。

なお余談だが、私はこのルールをいつからか勘違いしてしまい、すべて第1ウェーブでスタートしなければならないと思い込んでいた。他の参加者と会話しているときに、この勘違いを指摘され、大変助けられた。ノルウェー人はみんな英語が堪能なので、とにかく他のランナーとよく話すことが肝要だ。

トリプルテントへ

この記事によると、オスロラソンの参加者は約19,000人で、トリプルの参加者は115名だ。これだけの規模の大会で、わずか115名のためだけの専用テントが、スタート地点とゴール地点に挟まれる形で設置されていた。テント内は混雑していたが、自分のスペースを確保して落ち着くことができた。

f:id:iker:20180915084128j:plain

周りのランナーを見ると、流石に鍛えていることがよく分かる速そうな人たちばかりだ。特に女性のチャレンジャーは色々な大会で会う顔見知りと見えて、互いに久々の再開を喜ぶような姿がよく見受けられた。このレースを完走できる走力がある女性は、間違いなく市民ランナーとしてはトップレベルだ。

トリプル専用テントには補給食や飲料、エネルギー剤なども充実していた。

f:id:iker:20180915131132j:plain

また、エアロバイクやマッサージ用具もあり、トイレも2基用意されている。私もスタート10分前にトイレに行き、最後の補給食を取ることができた。

しかもそれでいてスタートには横から割り込むこともできるのだ。

第一種目フルマラソン前半

 私のフルの戦略は、5分12秒/kmでハーフを走り、余裕があればそこから上げていくというものだった。いつもなら前をかき分けて混雑を回避したくなるスタート直後も、今回は急がないので落ち着いて入れた。

すぐに3時間半のペーサーに抜かされたのだが、その直後に日本語で話しかけてくる方が。東京からの参加者で、海外マラソンの経験も豊富とのこと。日本代表ユニで走った効果が早くも出た。

3時間半で走る予定というその方を見送り、しばらく3時間半のペーサーの後ろで様子を見た。ところがペーサーを意識しすぎた結果、完全に3時間半グループの中に入ってしまった。ここから落とすこともできたが、良いリズムで走れていたため、そのままグループの中でレースを展開することを選択した。

普段の私はペーサーの力を借りることも、グループで走ることも好まない。しかし今回ペーサーに合わせたペースが自分の気持ち良いペースであったため、結果的にほぼ最後までペーサーについていくこととなった。

人数が多いので給水だけは混雑して困ったが、よく言う「他人の力を借りて走る」ということが今回初めてできたと思う。ちなみに給水は水とスポーツドリンク、給食はバナナがあった。私は使わないので問題なかったが、スポンジはなかった。

このコースは前半と後半に大きなアップダウンが控えている。これがこの大会の難易度を上げているのだ。

f:id:iker:20180924220250j:plain

フルであれば2周なのでこの難所の登りが2回ずつだ。どちらもおよそ60mの高低差があるのだが、後半の方が傾斜がきつい。

もちろんペーサーも上りではペースを落とし、下りではペースを上げる。今回はそのペースが私にあっていた。

フルマラソンゴールへ

最後5kmくらいで、ペーサーを離れて前に出る数人のグループができ、私は調子に乗ってそこに着いていってしまった。しかし、最後の上りでは足が重くて急激にペースダウン。最終的にサブ3.5ペーサーとほぼ同時にゴールできたものの、脚を使い切った感じがあり、全く余裕がなかった。フルのタイムは3時間29分。

他のランナーがメダルを受け取って奥に消えていく中、トリプル参加の私は事前に言われたとおり、メダルを受け取ったら引き返してトリプルテントへ。

テントではすでにフルを終えたランナーが次に向けて備えていた。

f:id:iker:20180915131107j:plain

スタート前に全体に向けたノルウェー語の注意点を英訳してくれた優しいランナーと話していたら、冒頭の大きな勘違いに気づいた。私はいつからかハーフの最初のウェーブ、即ちフルのスタートから4時間5分後にスタートしなければならないと思っていたが、実際は4時間35分後の最終ウェーブまで自由に選べると教えてもらった。

私の場合、インターバルが35分だと思っていたのが、最大65分になったのだ。結果的にこの30分の違いが大きかった。

インターバルの時間でウェアを替える人も多かったが、私はゼッケンのみの変更。足は炎症が起こっているので、靴紐を緩めて少しでも楽な状態にした。そしてとにかく補給。そこまで食欲はなかったが、エナジーバーやバナナ、パンを半ば無理やり食べた。

とてもハーフを走りきれるとは思えないが、エネルギー補給は大事である。

 

その3はこちら

iker.hatenablog.com