ソウル国際マラソンレポート
時間が経ちましたが、先週のソウル国際マラソン遠征がなかなか楽しかったので、久々にブログにまとめてみたいと思います。
ソウル国際マラソンとは
ソウル国際マラソンは3月下旬に韓国ソウルで開かれる、IAAFゴールドラベルの大会です。ゴールドラベルなだけあり、招待選手のレベルも高く様々な国からエントリーされています。地理的に近いこともあり、男女とも日本から招待されている選手もいました。
後述しますが3月のソウルは気候がとてもよく、コースも平坦なため、タイムが狙える大会です。
エントリー
エントリーは日本事務局を通す方法、そして英語サイトから申し込む方法があります。PCからの閲覧の場合、左上で言語を選択することが可能です。
日本事務局を通すメリットは、日本語でのサポートが受けられることと、Aブロックからスタートできることです。一方英語サイトから申し込むメリットは、参加費の安さです。日本事務局では1万2千円かかりますが、英語サイトだと50,000ウォン≒5,000円で申し込めます。
私は英語サイトから申し込みました。英語で申し込む場合、韓国での携帯電話番号と、もうひとつ韓国語の選択肢があります。不明だったので下の画像を用いて事務局に問い合わせたところ、電話番号はデタラメで良いとのことで、Paper record applyの韓国語の選択肢は"아니오"を選ぶようにとのことでした。おそらく紙の記録証がいるかというこなので"No"を選べということなのでしょう。
また、メールで記録証を送ることで、ブロック分けで考慮されます。エントリーが済んだら記録証をメールで送りましょう。詳細は失念しましたが、2年以内のIAAF主催大会の記録が有効だったと思います。また、メールの宛先は問い合わせの宛先で良かったはずです。私はメールの確認をしなかったために、最後尾のブロックに回されました。
不安であれば、記録性は受け取ったかと念押ししたほうが良いです。
受付
支払いまで終わったあとは、公式ホームページにお世話になることはもうありません。ゴールドラベルの大会ですが、英語ページは全くの手抜きです。受付の場所だけ覚えておきましょう。
受付会場はゴール会場でもある蚕室総合運動場です。
空港から電車を使う場合、金浦空港から地下鉄9号線で直通です。仁川国際空港からの場合は、金浦空港まで電車移動となります。また、仁川国際空港からは6006番のバスも直通です。私はバスを使いましたが、渋滞があったため、時間的には地下鉄と大差なかったと思います。仁川国際空港からの場合、電車であれば4,350ウォン、バスであれば14,000ウォンです。なお、交通カードT-moneyは電車バスコンビニで使えて大変便利な上、割引もあります。短い滞在でも持っておくと良いでしょう、
受付会場ではエキスポをやっていますということになっていましたが、とても小さな規模でグッズの販売もアディダスがあるだけです。
Package Pickupに公式サイトの"Confirm&Payment"で確認した情報とパスポートを見せると参加賞、ゼッケン、プログラムが渡されます。
日本事務局を通した場合は、日本事務局専用のテントに行きましょう。
スタート
スタート会場は光化門前です。荷物トラックの締切はスタート30分前ですが、余裕を持って預けたほうが良いでしょう。
私は最後尾のEブロックだったため、殺伐感はありませんでした。しかし、前に並んでいても割り込みはあります。海外マラソンではあるあるですが、スタートは時刻ピッタリではありません。また、ABブロックのあと、Cブロック以降はウェーブスタートのような形となり、せき止めを喰らいました。私はEブロック前方で、結局スタートから20分でスタートラインにたどり着きました。
レース
スタートはさすがに混雑が激しいです。コーンでコース幅を狭めているところがありましたが、それは完全に無視されていました。これは最も混雑するスタートでこのような措置をとった主催者側のミスだと思います。
Eブロックでも力のあるランナーはそこそこいたようで、一緒にすり抜けを行った結果、私は最初の2kmをそれぞれ5分でこなすことができました。
この大会は目標タイム10分刻みでペースメーカーがいます。やはりペースメーカーの周りは人が多く、そこをパスするのが特に大変でした。
給水は十分にありました。どこの給水所も前に水、後ろにポカリという並びでした。給食も20kmでバナナとチョコパイが出て、それなりにエネルギー補給ができました。
途中、横断する市民に2度ほどぶつかりそうになりました。日本ではアスリートの邪魔をしてはいけないという文化がありますが、ここは海外。ぶつかって転倒させたら大変なことになるので、十分注意が必要です。
コース自体はほぼ平坦で、コース図を見ると折返しが多いものの、日本でよくあるヘアピン折返しはなく、全てコの字型のためとても走りやすいです。この日は曇で気温も8度ほどで風もなかったため、絶好のマラソン日和でした。
スタートブロックが後ろにならなければ、ベストタイムを狙える大会だと思います。
ゴールはオリンピックスタジアムにあります。マラソンゲートからスタジアムに入り、陸上トラックを半周というのもなかなかできない体験です。
ゴール後にメダルを楽しみにしている方も多いと思いますが、なんとこの大会ではビニールのパッケージに入った状態で渡されます。なんとも味気ないです。
まとめ
ソウル国際マラソンは海外マラソンの入り口としてとても良いのではないかと思います。日本からとても近いため経済的で、空港からのアクセスもとても良いです。そしてタイムが狙えるコースです。特に土日しか休めないけど海外マラソンを楽しみたいという人には、これ以上適した大会はないと思います。
参考までにこの大会と同じ日には台湾で新北市萬金石マラソンがあります。
この大会で海外マラソンに目覚めた人、もっと海外の洗礼を受けたい人は、次の年は台湾へというのも一つではないかと思います。