ウラジオストクマラソンに出てみよう<その1:事前準備編>
9月23日にウラジオストクで開催された、ウラジオストク国際マラソンに出てきました。出場にあたって色々調べたのですが、あまり情報が出てきませんでした。私はとても楽しい思いができたため、せめてもの恩返しに私の経験を記してみたいと思います。
ウラジオストクマラソンって?
ウラジオストクはロシア極東にある人口60万人の街です。地図で見るとあまりにも近くて驚くと思います。日本から2〜3時間の距離にありながら、ヨーロッパの街並みと文化を楽しむことができます。
ウラジオストク国際マラソンは、そんな街並や、APECのために作られたルースキー島連絡橋、以前は入ることができなかったルースキー島の景色などが楽しめます。
動画で一部魅力が伝わると思います。ただし、この動画からはコースを考えた人を42回は罵りたくなるタフなアップダウンは伝わりません。これは覚悟して臨んでください(笑)
エントリー
まずこの大会が素晴らしいのは、日本語のサイトがちゃんとあることです。エントリーもギリギリまで受け付けており、よほどの革命が起こらない限り満員にはなりません。2017年はフル1,000人の枠で、エントリーは246名でした。
エントリーの時に必要な入力項目は失念しましたが、特に迷うようなことはなかったと記憶しています。ただ、日本語で入力するとエントリー情報の照合に時間がかかるようです。その代わり日本語の名前でリザルトが出てきますが。
なお、大会関連のメールは"russiarunning.com"というドメインから、そしてエントリー確認は"platformaofd.ru"というドメインから来ます。私のhotmailだと迷惑メールに自動分類されます。メールが見当たらない場合は迷惑メールフォルダを見ましょう。
準備
エントリーができたら飛行機と宿です。私は大使館に出向いてビザを取得しましたが、これについては簡易取得が可能となったので次項で説明します。
航空券
2017年9月現在、日本とウラジオストク空港を結ぶ便は、成田と関空へオーロラ航空とS7航空が定期便を就航しています。飛行機に関してはgoogleのフライト検索がまず入り口として良いと思います。検索してわかると思いますが、飛行時間めちゃめちゃ短いです。ほんと近いんです。
宿泊
宿ははっきり言って選び放題です。私はbooking.comを利用し、受付場所から徒歩3分の場所に2泊1,100ルーブルのドミトリーを取れました。格安なのでどうかと思いましたが、結果的に非常に清潔で安全な宿でした。
参考までに私が宿泊したのはこちらです。
ホステル アトモスフェラ (ロシア ウラジオストク) - Booking.com
英語は通じませんが、google翻訳のロシア語⇔英語翻訳でどうにかなりました。
ビザ
以前は
- 旅行会社にお金を払って招待状を発行してもらう
- 招待状を持ってロシア大使館に行ってビザ申請をする
- 二週間後にビザを受け取りに行く(手数料を払えば短くなります)
という手続きを踏む必要がありました。受付は平日午前だけなので、平日自由に動けない人にとっては厄介でした。ビザ申請まで旅行会社に代行をお願いできますが、それも費用がかかります。
しかし2017年8月より、ウラジオストクの空港と港での出入りに限り、8日間以内の滞在であればインターネットからの申請だけで簡易取得できるようになりました。こちらは以下のサイトに詳しく手順が記されています。
出発と入国
私は成田発のオーロラ航空を使いましたが、第1ターミナルは人が少なくてスムーズに搭乗口まで行けました。飛行機自体も4列のプロペラ機で乗客は少なかったです。
私が現地に到着した時はイミグレーションも空いており、質問も特にされず非常にスムーズでした。また、入国審査や税関のために記入するカードも特にありません。
両替
私は成田空港の銀行で替えましたが、レートが非常に悪いです。最低限の金額だけ替えて、あとはATMから銀行のカードかクレジットカードのキャッシングで下ろすほうが良いと思います。ATMは空港にも街にもたくさんあります。ただし現地の方の話として、キャッシングができなかったなどという話もあるので、カードは複数持って行くのが無難でしょう。
<参考レート比較(1ルーブル=)>
- 成田空港、関空:2.44(提携旅行会社利用やクーポン利用で2.3)
- 現地銀行:1.93(営業日要注意)
- クレジットカードでの買い物:1.99
空港から 市内への移動
ウラジオストク空港は市街地から40km以上離れています。アクセスは安い順にバス、電車、タクシーの3種類あります。
バス
空港を出たところの道路の中央にバス停があります。107番のバスで市街に行けます。詳しくは空港のホームページに掲載されています。バスの所要時間は1時間半くらいのようですが、市街に向かう幹線道路は渋滞することがありますのでご注意ください。料金はウラジオストク駅まで150ルーブルです。時刻も料金もgoogle mapでも確認できます。
電車
これが一番早くて確実です。所要時間は1時間弱で、料金は230ルーブルです。
しかしいかんせん本数が少ない・・・こちらも空港のホームページに出ています。私は帰りの電車の時刻が4分違っていたのでご注意ください。
タクシー
私は急いでいたためタクシーにしました。
空港にあるTAXIと書かれたカウンターで申し込めます。料金前払いで1,500ルーブルです。料金を払うと番号が書かれたレシートをもらえます。空港出口を出て、正面に進んで駐車場の方にある"TAXI"の表示のあたりに来てくれます。
所要時間は60分との情報がありましたが、渋滞に巻き込まれて1時間半かかりました。
尚私が利用した時は受付の女性の態度が非常に悪く、5分待てと言われて15分後にようやく来たタクシーが実は相乗りという目にあいました。相乗り仲間が日本人グループで良かったのですが、私も別グループの方も1,500払っているので、二重取りされました。
急ぐ事情がなければバスか電車をおすすめします。
逆ルートの市内→空港だと1,000か1,100ルーブル程度でいけるようです。必ず宿泊施設に予約してもらいましょう。こちらも渋滞に注意が必要です。
受付
受付は中央広場のテントで・・・行われているはずでした。が、テントに行ってみると場所変更の案内が。
今回はこちらに移動していました。2nd floorは日本と同じ考え方の2階です。
ここの窓口は比較的英語が通じます。まずエントリー後に送られてきたロシア語のメールを渡せば番号を教えてくれます。健康診断書を求められますが、これは「ない」で通りました。しかしながらロシア語サイトにはその注意書きがあるので、心配なら持参したほうが良いでしょう。
番号が書かれた紙をゼッケンの係に持っていきゼッケンを受け取ると、目標タイム別のブロックを自分で選べます。が、ぶっちゃけ220人しかいないので、AでもDでも大差ありません。注意として安全ピンを渡されないこともあるので、必要な人は持参しましょう。
当日受付もやってます。人数が少ないので当日でも混乱はなさそうです。当日受付の場所はスタート地点となります。また、荷物預かりのラベルは事前配布のはずでしたが、当日配布に変更となっていました。
その他
スーパー
到着が遅くなりレストランに入るのはなあという時、翌日の食料をもう少し買いたいなあという時、こちらのスーパーがおすすめです。
24時間営業との情報があります。夜10時過ぎまでやっていることは確認しましたが、アルコールの販売は夜10時までですのでご注意ください。
パンも手作りのものが大量に置いていますので、糖質の補給もできます。精算にクレジットカードも使えます(VISAとMASTERのラベル確認)。
通信
宿の情報を調べる限り、ほぼWi-Fiはあります。しかし街中にはあまりありませんので、Wi-Fiルーターのレンタルをお勧めします。私はいつも価格コム経由で申し込みます。今回はLTE250mb/日プランで、3日間1,980円でした。SIMフリー端末を持っていれば、ウラジオストク空港でSIMを購入することも可能です。
2019年2月更新情報
SIM
ウラジオストク空港のアライバルゲートすぐ近くに赤い看板のMTSが、そして空港出口を背に左手に行くと黄色いBeelineのカウンターがあり、それぞれSIMを購入できます。私はMTSで500ルーブル払いましたが、これで5Gb使えるとのこと。パスポートとスマホを見せれば勝手にAPNの設定までしてくれます。
なお、どちらのキャリアもLTE対応バンドは3, 7, 20, 38とのこと。au向けの端末は基本的に使えないので注意です。
バス・電車時刻
空港ホームページの情報はあまりあてにならないため、時刻表を載せます。空港から市内への107番バスの2019年2月時点での時刻がこちらです。
また、ウラジオストク駅から空港までの電車の時刻はこちらで確認できます。空港ホームページは基本的に信じないようにしたほうが良いです。
https://www.vl.ru/transport/aeroexpress
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