iker's blog

気ままに更新

自転車王国オランダからのゲスト

今日は取引先のオランダ人と中国人を一日中車で連れ回しました。40代前半と思われるオランダ人の彼がなかなかの自転車乗りで、色々と興味深い話が聞けました。

彼は今回新たにアジア地区の担当となったということで初来日。オランダ人が来るということで、自転車の話とサッカーの話でもしようかなと思っていましたが、自転車の話に結構食いついてきてくれたため、移動中は仕事の話と自転車の話が4割ずつ、その他の話2割という感じでした。

 

■オランダの自転車道

まずオランダは自転車道が35,000kmあるということに驚きました。自転車道が整備されているのは知っていましたが、日本より狭い国土に35,000kmというのはすごいです。日本は調べると10年前のデータですが、自転車のみの通行が確保されている道路は2,530kmとのことです。

国交省資料>https://www.mlit.go.jp/road/ir/ir-council/bicycle_environ/1pdf/3.pdf

10年経った今であれば増えているでしょうが、倍になっていたとしてもオランダの1/7ですからすごいですね。

 

■競技としても人気の自転車、それに感化される子供も

自転車は競技としても国民の注目を集めます。ツール・ド・フランスでオランダ人のファンがラルプ・デュエズで熱狂的に応援する姿は有名です。

彼の12歳の娘さんは、リオ五輪でオランダ人選手が金メダルを取った(調べたところアンナ・ファンデルブレーヘン選手)ことに感化され、私も自転車で金メダルを取ると息巻いているそうです。

そこで彼はそれならトレーニングが必要だねということで、ツール・ド・フランスで有名なモン・ヴァントゥに今度娘さんと一緒に登りに行くそうです。ヨーロッパは陸続きなんで、そうやってフランスにすぐ遊びに行けるのが良いですね。

他にも家の近くでシクロクロスの大会なんかも開かれるため、見に行ったりしたようです。

 

■オランダだけではない欧州の自転車を楽しむ文化

友人たちとスペインのマジョルカ島に自転車を楽しみに行ったそうなのですが、その時の話が今回一番印象的でした。

まず驚いたのがツアーの金額です。オランダとマジョルカ島の往復航空券、四つ星ホテル2泊しかも朝食付き、レンタサイクル3日間、これが全てセットでなんと350ユーロ。しかも自転車はちゃんとしたロードバイク

ロードバイクを貸してくれるだけでもすごいなあ、なんですが、それだけではありません。事前に自転車のサイズを指定できるとのことです。だからペダルとサドル、それにヘルメットとウェアを持っていけばいつも自分が乗っているのと同じ感覚で自転車に乗れちゃうんです。このサービス素晴らしいですよね。

日本でもサイクリングロード近くで自転車が借りられるところは結構あると思いますが、サイズまで指定でき、自分のパーツを装着させてくれるというんはないのではないでしょうか。

 

自転車が好きで自転車文化についても色々と考えている自分としては、今日の話は本当に刺激的でした。

ちなみにオランダ人の彼は4日間で800km以上走ったことがあるという、結構ガチな自転車乗りでした。日本でおすすめの観光スポットを聞かれたので、次来た時は京都に行くべきだと言ったところ、「キョート?自転車でそんなブランドがあるだろう?スペルはKUOT...」おい、それはKUOTAだ。しかも日本じゃないぞ(;^ω^)いやあ、なかなかの自転車大好きおじさんでした。楽しかったです。

自分自身毎日自転車通勤していますが、毎日一時停止、信号無視、通行区分無視の自転車を見ます。場所によっては一時停止無視が99%というところもあります。本当に日本の自転車文化は酷いと思います。インフラも人々の意識も、いつの日かオランダみたいになったらいいですね。